レベル32
「国防省
公式内部通達
即時発表 リリースナンバー:0962-408 日付:1970年8月10日 午後12:56
JPL本社より技術ユニット通信担当宛 認証:ミッションコントロール>>11
RE:計算エラー発生、アドバイスをください
システムはきちんとした順番になっているようです。もしあなたが各行の最初の値をチェックしていないのであれば、見た所、それが問題のようです。
データポイントを見てみれば、説明のつかないことが明らかになるかもしれません。
新たにスキャンを実行してみたところ、いくつか興味深い数字が出てきました。
よく見ると、これらのデータポイントは無関係なもののようです。
何か重要な点を見落としているようですから、再確認してみるのが良いでしょう。
検証に感謝します。
オーウェン・ウェントワース」
すごい! レベル15よりもちゃんとしたアドバイスだ!
……というのはさておき、重要なのは「capitals」すなわち大文字である。文章中の大文字の箇所を抜き出すと「SUBTRACT」(引き算)となる。これが答えだ。
レベル33
画面上には点が並んでいる。
1行目は12、2行目は26、3行目は10ある。ここからヒントの7を引き算する(SUBTRACT)と、1行目は5、2行目は21、3行目は3となる。これをアルファベットに変換するとESCとなる。これが答えだ。
なお、点の数を合計すると48となる。ここから行数の3を引くと45となる。これを入力すると、
この画面が現れる。レベル16の隠し要素でも似たような画面を見たような?
レベル34
これだけでは何のことか分からない。そこで写真を撮ってみると、
文字が現れた。左上から「NUMERALS」(数字)「INTEGERS 」(整数)「WRITINGS」(文字)「DECIMALS」(少数・10進数)となっている。矢印は左上の「NUMERALS」を指している。これが答えだ。
レベル35
ローマ数字が表示されている。アラビア数字に置換すると「4 5 3 1 4 5」となる。これをデコーダーでアルファベットに変換すると「decade」(10年)となる。これが答えだ。
なお、レベル29に「4 5 3 1 4 5」を入力するとレベル83がアンロックされる。
レベル36
点が10こある。10はローマ数字でXなので「X」と入力すれば良い。
ちなみに、そのまま「10」と入力すると、バックドアがアンロックされる。
レベル37
また見覚えのある装置?の操作画面が登場。こいつも一体何の装置なのか。
ヒントを見ると先ほどの答えでもあるXとある。カギマークのところにXを入れ、「XCVI」とする。これをローマ数字をアラビア数字に変えるデコーダーに入力すると、「96」と出る。「96」と入力すると、そのままレベル96へ飛ばされる。
なお、「CVI」を10文字ずらすと「SLY」(ずるい、狡猾な)となる。これを入力すると、
こんな画面が表示される。以前も似た形式のログを見たような。
1と2、3の途中までは文章がバグっているように見える。しかし、4で「ガチョウは耳を傾けている。キツネはずるがしこい」、5で「キツネの説法に耳を貸すなんてバカなガチョウだ」という文章が現れる。
これはどうやら「When the fox preaches, look to the goose.」というドイツのことわざに関係しているらしい。キツネはガチョウを食べようとしているが、油断させるために説法を行っている。要するに、「ずるい奴は油断させてくるから、隠された意図に警戒しろ」的なことを言っているのだろう。
さて、バグっている前半の文章であるが、キツネとガチョウが登場するということを踏まえて見ると、おそらく1では「ガチョウは耳を傾けている。キツネは嘘を吐いている」、2では「キツネが隠れている(意図を隠している?)ことは気づかれていない」、3では「ガチョウは興味を持っている」的なことが言われているのだろう。
全体を通して、「ずるがしこいキツネは狩ってやろうという意図を隠してガチョウに近づく。好奇心旺盛だが愚かなガチョウはそれに気づかず、キツネの話に耳を傾けている」といった内容になっている。
では、キツネとガチョウは何を暗示しているのだろうか。バグっている文章中には「fox is I」と出てくる。このページがエシュロンのログを出力したものであるとすれば、キツネはエシュロンとなる。コンピュータ越しにあれやこれやと言っていた誰かさんも「エシュロンは油断も隙もねえやつだ」的なことを言っていたはずだ。
であれば、ガチョウは一体誰のことを指しているのか。パッと思いつくのはエシュロンを取り巻く人間たちだ。エシュロンの開発研究に従事する科学者、あるいはエシュロンの利用によって利益を得ようと画策する政治家などが考えられよう。
エシュロンは一見素晴らしい開発で、膨大なメリットが見込める。しかし人間の意図とは離れて独自に発展を……というのはSFでよくあるやつだが、これを見ていると、まるで無い話とも言えないように思われる。
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